M5搭載iPad Pro、服飾制作とチーム共有の活用例
デザイン業務でiPadを使う企業向けに、M5搭載iPad Proの制作事例をAppleが紹介しました。資料の整理・共有から複数アプリでの制作までの活用方法と、端末・アプリの導入条件を紹介します。
公開

Appleは、M5チップ搭載iPad ProとApple Pencil Proを中心に制作した、Les Benjaminsのコレクション「From Earth to Sky」を紹介しました。デザイン業務でiPadを使う企業にとって、現地で集めた資料の整理、チームとの共有、複数アプリを使った制作を組み合わせる活用例です。イスタンブールを拠点とする同ブランドの15周年記念プロジェクトで、トルコのカッパドキアで発表されました。
M5搭載iPad Proは、日本では2025年10月22日に発売されました。11インチと13インチがあり、どちらもUltra Retina XDRディスプレイを搭載します。発売時の税込価格は、11インチがWi-Fiモデル168,800円から、Wi-Fi + Cellularモデル204,800円から、13インチがそれぞれ218,800円から、254,800円からでした。ストレージは256GB、512GB、1TB、2TBから選べ、256GBと512GBモデルは9コアCPUと12GBメモリ、1TBと2TBモデルは10コアCPUと16GBメモリを備えます。
デザイナーのビュニャミン・アイドゥンは、Appleの無料アプリFreeformに写真、布地の資料、初期デザインをまとめ、ムードボードをチームと共有したり書き出したりしました。iPad Proでは、スケッチやペイント、イラスト制作に使うiPad向けアプリのProcreateで描きながら旅行写真を参照し、Safariで植物を調べ、バックグラウンドタスクで共同制作者向けのファイルを書き出しました。Procreateの日本のApp Storeでの表示価格は1,800円で、iPadOS 16.3以降が必要です。現地で出会った3種類の自生植物から10種類のルックと特注の熱気球3機が生まれ、気球の設計ではProcreateで案を複製・変更し、熱気球事業者と飛行可能性を確認しながら修正しました。
ファッションショーは、映像作家のニールス・カスティヨンがiPhone 18 Pro Maxで撮影しました。可変絞りやホワイトバランス、ヒストグラムなどのコントロールで、日の出に伴う光の変化に対応し、複数カメラの映像をそろえました。4K・120fpsによるスローモーションや、後処理でのカラーグレーディングに使うProRes RAWも活用しています。現地での映像確認と選別にはM4 Max搭載MacBook Proを使い、ナノテクスチャディスプレイで日光の反射を抑えました。
情シス向けのポイント
- ウインドウ表示アプリによる複数アプリの同時操作には、iPadOS 26以降が必要です。バックグラウンドタスクもiPadOS 26の機能で、処理を継続するにはアプリ側がそのタスクに対応している必要があります。
- Freeformの共同制作には、参加者全員がオンラインでApple Accountにサインインし、iCloudでFreeformを有効にして、2ファクタ認証を設定する必要があります。共有ボードは作成者のiCloudに保存されます。
- ProRes RAW撮影には、無料の撮影アプリであるFinal Cut Cameraなどの対応アプリと外部ストレージが必要です。外部ストレージの接続には、転送速度6Gbit/s以上のUSB-Cケーブルを使います。
出典
誤りを見つけたら訂正の窓口からお知らせください。